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『日常臨床と両立できる緩和ケア』を目指して!
当院の特徴
当科では、緩和ケア医を専門で目指す方以外にも、サブスペとして緩和ケアを学びたいという方にも、是非お越しいただければと思っています。
(1か月単位など短期でもokです)
緩和ケアと聞くと、時間をかけていろいろな話を聞いてというイメージが強いと思いますが、日常臨床を行いながら、時間をかけて行うことは現実的に難しいと感じる方が多いと思います。
そのため、緩和ケアスキルを広げていくために、当科では専門的緩和ケアとは異なる、『日常臨床と両立できる緩和ケアスキル』を提供いたします。
当院には緩和ケア病棟はありません。しかし、だからこそ専門家だからできる緩和ケアではなく、誰でもできる緩和ケアの普及を目指しています。
緩和ケアってなぜ必要?
将来進む道を考える中で、緩和ケア医を最初から目指す方は少ないと思います。(自分もそうでした)
しかし最近は悪性腫瘍だけではなく、すべての医療者に緩和ケアが必要と言われてPEACE研修などを受けられた方も多いと思います。ただ、緩和ケアを学ぶことで、自分の将来にどんなメリットがあるのか、学ぶと何がいいことあるのか、よくわからない。必要そうだけど、自分が進む道には関係ない気がする。
そんなことはありません。そういった疑問にお答えします。
自己紹介
私は2021/11、岸和田徳洲会病院で緩和ケア科を立ち上げました。
2011年に大学を卒業し、岸和田徳洲会病院へ初期研修で入職。その後、同病院で外科医をしながら、成人病センター(現:大阪国際がんセンター)肝胆膵レジデントで外科の修練をつみました。
しかし、術後再発された方の治療もするなかで、緩和ケアの重要性とスキル不足を感じ、ベルランド総合病院緩和ケア科で修練をさせていただき、現在は専任として緩和ケア科を立ち上げ、緩和ケアの普及とケアの実践を行っています。
まだまだ若輩者ではありますが、一緒に緩和ケアを作っていける方を大募集しています。
役職 | 副部長 |
専門分野 | 緩和ケア・消化器外科・下肢静脈瘤 |
資格・専門医 | 日本外科学会 専門医 日本消化器外科学会 専門医 日本消化器外科学会 消化器がん外科治療専門医 日本脈管学会 専門医 日本がん治療認定医機構 がん治療認定医 日本麻酔科学会 認定医 麻酔科標榜医 下肢静脈瘤に対する血管内焼灼術実施医・指導医 厚生労働省 臨床研修指導医 身体障害者福祉法指定医 (小腸機能・ぼうこう直腸機能・肝臓機能 障害) ICD制度協議会 インフェクションコントロールドクター |
所属学会 | 日本緩和医療学会 日本外科学会 日本内視鏡外科学会 日本消化器外科学会 日本麻酔科学会 日本静脈学会 日本脈管学会 日本静脈経腸栄養学会 日本外科感染症学会 |
出身大学 | 鳥取大学 |
卒業年 | 平成23年 |
【緩和ケア】のイメージ
皆さん、『緩和ケア』と聞いて、どのようなイメージを持たれるでしょうか。
人生について一緒に考える
気持ちに寄り添う
スピリチュアル
終末期
麻薬
病気を治す治療とは異なり、科学的ではなく、心理的・スピリチュアルなイメージが強い印象ではないでしょうか
もちろん、病気を治す治療と異なる視点は必要ですが、決してスピリチュアルな面が多いわけではなく、科学的・論理的な考えが必要な分野です。
【緩和ケア】で得られるスキル
現在の医療は、高齢化・多疾患併存など病態が複雑になっているなか、臓器別に専門が分かれています。
緩和ケアでは心理的なサポートももちろん必要ではありますが、症状緩和などで臓器横断的な判断も必要となります。
しかし、それらは緩和に特有なものではなく、むしろサブスペシャリティとして、どの科に進まれても活かせる分野と考えています。
得られるスキル
いかがでしょうか。少し皆さんが抱いていたイメージとは違うのではないでしょうか。
もちろん糖尿病など専門医の方と比べると基本的な内容にはなりますが、逆に言えば、専門として進まない領域については基本的な内容だけ知っているだけでも診療に活かせるのではないでしょうか。
日常臨床と両立できる緩和ケアスキルとは(サブスペのすすめ)
忙しい日常臨床のなかで緩和ケアを実施するためには、時間をかけて何かを行うことはハードルが高いのではないでしょうか。そこで当科では、『日常臨床と両立できる緩和ケアスキル』として、 【緩和ケアにおける視点の違い】をまず知っていただき、そのうえで【3段階でのスキルアップ】の方法を提案しています。
緩和ケアにおける視点の違い
緩和ケアを念頭においた治療を考える場合、病気を治す治療と大きく視点が異なる点があります。
それは、行うべき治療と行う必要性が低い治療(逆に苦痛を生じる可能性が高い)を区別する。
端的に言えば、「すべての異常値をすべて補正するべきかどうかを考える」です。
例えば、高カルシウム血症があれば、一般的には補正をされると思います。しかし、それは本当に補正すべきでしょうか。むしろ改善させることで苦痛を生んでいませんか。
また逆にいえば、必要な治療が控えられすぎている場面はありませんか。
異常値を単体で捉えるのではなく、患者様を一人の人間として捉えて判断する。
To be, or not to be, That is the question.
当科では、必要な治療と控えるべき治療を判断する方法をお伝えいたします。
3段階のスキルアップ
当科では、緩和ケアスキルを学ぶうえで、3段階でのスキルアップを提案しています。
- ①病態の理解や画像診断を基にした症状の原因究明や対処法を理解する。
(例:痛みの原因を、症状や身体所見、画像から推測し、対応する治療ができる) - ②緩和ケアにおける考え方を基にした治療方針の立てかたを理解する。
(例:先ほどご説明した治療すべきことと控えることの判断ができる) - ③本人・家族の人生観や家庭環境を基にした総合的ケアが行える。
(一般的にイメージされる緩和ケアではないでしょうか)
緩和ケアのキャリアパス】 サブスペのすすめ
当科では、一緒に専門としての緩和ケア医を目指していただける方ももちろん募集しております。しかし、専門で緩和ケア医を目指す方は少ないと思います。
ただ、上記緩和ケアスキルをお読みいただき、いかがだったでしょうか。どの科に進むとしても、活かせるスキルを学べると考えています。
そのため、サブスペシャリティとして、緩和ケアについて一緒に学んでみませんか。
当院で初期研修をされる方であれば、2年目の選択で選択していただくことが可能です。また後期研修で勤務される先生方も、当院は垣根が低い病院ですので、所属科で専門的な内容の修練されながら、当科での修練をしていただくことも可能です。
『緩和ケア』を+(プラス)した、キャリアパスをしてみませんか。
見学・お問い合わせ
まず是非見学にお越し頂けたらと思います。お申し込みはこちらからお願いします。ご質問などございましたら下記連絡先までお願いします。
岸和田徳洲会病院 総務課医師対策係
TEL:072-445-9915
メール: kishiwada-kenshu@tokushukai.jp
ご質問や見学希望などお問合せくださいませ。