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ご挨拶

受診される患者様へ

当院は平成23年4月1日より大阪府がん診療拠点病院に指定されました。外科では消化器・呼吸器疾患中心として手術を行っていますが、これからは専門的ながん診療の充実をさらに図りたいと思います。手術においては合併症の少ない手術を目指して悪性疾患では根治性を考えながら低侵襲な腹腔鏡手術を積極的に取り入れています。救急疾患に関しては手術適応を迅速に判断し、24時間いつでも手術が対応できるようにしています。
手術では予定・緊急手術共に多数ありますが、特に最近は心臓血管系の疾患を合併している患者様の手術が増加しており、循環器科と連携して安全に行えるようにしています。 癌治療においては可能な限り早期の手術を心がけると共に症例数、生存率などの具体的な数値をあげながら患者様に治療方針を説明しています。外科的切除のみでなく化学療法、放射線治療、緩和医療なども考慮して集学的治療となるように取り組んでおります。
消化器癌は食道癌、胃癌、大腸癌だけでなく肝胆道系腫瘍、膵腫瘍など全ての領域を扱っています。内視鏡検査、320列マルチスライスCT、PET-CTなどを駆使して術前に進行度の診断を適切に行い、過不足のない切除を心がけています。早期の食道癌、胃癌、大腸癌であれば消化器内科にて内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)を行うことが多く、追加治療が必要な場合は手術を行っています。手術の多くは腹腔鏡下手術、ロボット支援下手術を行っており、患者様の負担の少ない手術を行えるように日々研鑽しております。当院では大腸癌手術では約70%、胃癌では65%が鏡下手術となっており、食道癌においても胸腔鏡下食道切除を行っております。
呼吸器疾患では自然気胸に対する胸腔鏡下手術、肺癌の標準的手術(ほとんどは胸腔鏡補助下手術)、縦隔腫瘍に対する胸腔鏡下手術などを行っています。
専門外来としては肛門外来、下肢静脈瘤外来、鼠径ヘルニア外来を行っています。 日帰り手術は小児および成人の鼠径ヘルニア、下肢静脈瘤、痔核などを中心として行っております。

外科 主任部長 片岡直己