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腹膜播種センター
この包括的治療の成績,予想される利益
2004年4月から6年間に手術が行なわれた胃癌114例、大腸癌91例、腹膜偽粘液腫553例、小腸癌19例、膵・胆道癌9例、悪性中皮腫20例、卵巣癌86例、脂肪肉腫/MFH11例の完全切除率・50%生存期間・5年生存率を表2に示す。すべてに疾患で完全切除により5年以上の長期生存が得られた。不完全切除で長期生存したのは腹膜偽粘液腫のみであり、胃癌・大腸癌・卵巣癌・小腸癌・肉腫では腫瘍が遺残した例は予後不良であった。
胃癌では抗がん剤単独治療例の予後は術前抗がん剤投与+不完全切除と同じであった。
胃癌では完全切除できない場合はQOLを落とすような手術を避けて、抗がん剤投与を継続することが必要である。
胃癌では抗がん剤単独治療例の予後は術前抗がん剤投与+不完全切除と同じであった。
胃癌では完全切除できない場合はQOLを落とすような手術を避けて、抗がん剤投与を継続することが必要である。
表―2:
疾患 | 症例数 | 5年生存率 | 5年生存率 |
完全切除 | 不完全切除 | ||
胃癌 | 420 | 15% | 2% |
大腸癌 | 240 | 32% | 6% |
腹膜偽粘液腫 | 825 | 83% | 45% |
小腸癌 | 28 | 50% | 15% |
膵・胆管癌 | 31 | 22% | NR |
悪性中皮腫 | 32 | 54% | 8% |
卵巣癌 | 142 | 73% | 49% |
肉腫 | 15 | 38% | 0% |
図-6:胃癌腹膜播種症例の術後生存曲線
図-8:大腸癌腹膜播種例の術後生存期間
図-9:虫垂癌腹膜偽粘液腫の生存率
図-10:卵巣癌・原発性腹膜癌の術後生存曲線
図-11: 小腸癌腹膜播種例の術後生存曲線
図-12: 悪性腹膜中皮腫の術後生存曲線
図-13: 腹膜播種を有する肉腫症例の術後生存曲線