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腹膜播種センター
腹膜切除による完全切除率
2004年6月から2015年7月までに当センターで治療した2863例のうち1733例(60.5%)に播種の切除・Ctoreductive surgery (CRS)が行なわれた。このうち腹膜切除により1046例(60.4%)で播種と原発巣の完全切除が行なわれた(表―1)。
不完全切除の原因は小腸間膜の広範な転移・併存症例・高齢者・完全切除不可能な広範な播種などであった。特に小腸間膜の転移は胃癌・大腸癌・腹膜中皮腫で不完全切除の大きな原因であると同時に、予後不良なサインでもある。
表―1;過去8年間で治療した主な疾患と完全切除率
術前化学療法施行例 | 手術例 | 完全切除例 | |
胃癌 | 892 | 420 | 227 |
腹膜偽粘液腫 | 1106 | 825 | 484 |
大腸癌 | 455 | 240 | 183 |
小腸癌 | 45 | 28 | 18 |
腹膜中皮腫 | 37 | 32 | 8 |
卵巣がん | 262 | 142 | 93 |
胆嚢・胆管・膵癌 | 46 | 31 | 21 |
肉腫 | 20 | 15 | 12 |
2863 | 1733 | 1046 |